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作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
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息の根を止めるまで真実に向かってひたはしれ

スペック楽しい。(再放送みてた)

とっ、とそれはともかく企画第二段ー
今回はしもくさまより「レイズとルナの日常会話」です。
案の定かっこよく、可愛くはなりませんでしたorz
(する気もなかtt((

それではどうぞ

拍手[1回]





 「……」
 「……」
 
 互いに不干渉だから別段気まずく感じる必要もないのかもしれない。

 しかし、だ。
 
 「……」
 「……」
 
レイズはこの空気に耐えられそうになかった。
まずルナが何を考えているか分からない。それだけなら、そんな奴らなら仕事場に嫌と言うほどいるのだが大抵上っ面のコミュニケーション能力は高いので腹の中でどう思っていようと空気が重くなることはないのだ。
それが目の前にいる人物には通用しない。
そんな空気も無視してしまえばいいのだろうが、これから生活を共にするに当たって得策とはいえなかった。
 
二週間。
 
レイズが意識を取り戻してから数えるならばそれだけ経っていた。それだけしか、というべきか。赤の他人が相手を理解するには足りない時間。加えて拭えない不信感が未だレイズは蟠る。
 
「……レイズ。」
 
そんな沈黙のなか、口を開いたのはルナだった。
「あ?」
「外行ってくる。」
「……は?」
告げるだけ告げてさっさと出て行ってしまった。
 
「…………は?」
後に残された男は呟くことしかできなかった。
 
 
         *
 
「なーぅ」
 
そのままだるさからソファに身を沈め、意識も沈んでいたレイズは耳慣れない音に覚醒へ導かれた。
「ん、」
その視界に飛び込んできたのはもふもふとした―
 
「!?」
 
ざらりと鼻先を舐められる。
そこでようやく自分の状況を飲み込んだ。
「は?おまっ、なに持ってきてんだ!」
 
ルナが持っているのはもふもふ、というよりはぼさぼさした猫。元は白かったであろう毛並みは薄汚れてしまっている。生来と思えるのはその眼の青さだけ。
脇を抱えられたそれは呑気になぅとひと鳴き。
 
「飼っていい?」
 
「誰が世話するんだ?」
 
「ん。」
当然、というように指差すのは勿論レイズで。
 
「却下。」
 
青筋立てて怒鳴らなかったのは目の前のもふもふに絆されたからに相違いない。
 
「けち。」
 
そんな文句を無視するようにするりと猫はルナから逃れ、
とてとてと半開きのドアから出て行ってしまった。振り返りもせずに。
 
「……」
「……」
 
それを呆然と見送る姿は無表情ながら落胆が伝わってくる。それが歳相応に見えて普段とのギャップについ、出てきたのは溜息。
横暴さに振り回されているレイズとしては苦笑なんてものは出てこない。

 の 

路地裏の鳴き声は彼らに聞こえるはずも無かった。



 


あとがき

というわけで空白の一ヶ月を埋めてみました。
だらっと。そしてどちらもどこか動物には甘い。
猫の描写が明らかルナなのにレイズが突っ込まないのは仕様です。

あと本編ならこんな気まずい沈黙はないはず。
というか間を取り持つような気遣いをレイズがやめてる。(ルナは最初からないです。()

うう、いかがでしょうか?

しもくさまのみお持ち帰りどうぞ。
企画参加ありがとうございました!
 
 

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