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時間が時間ならば店で賑わう場所。
今は暗さも手伝ってまばらに立ち並ぶ店も行きかう人もどこか怪しげで。
 
その奥。
 
暗がりにたたずむオンボロの小さなビル。
増改築を繰り返したそこは見た目より広く、複雑で。
その一室。一番大きな部屋。（勿論組織の社長の部屋には遠く及ばないが）
そこで交わされる会話。
 
「なぁ。」
「なんですか、オーナー。」
「俺ら、いつも名乗ってたっけか。」
「いいえ？」
「だよなー。……シアターってなに」
「ウチのことですね。」
「なんだよ！そのだせぇ通り名は！」
「オーナー。」
「あ？」
「そんなこと、クロイツェル・ローゼンベルクなんて恥ずかしい名前自分でつける人に誰も言われたくないですよ。」
 
「だぁぁぁぁ！！うるせぇ！ほっとけ！
俺だって餓鬼の頃の俺しばきてぇわ！
それでも浸透しちまったもんはしゃあねぇだろーがぁぁぁ！！」
 
「さすがオーナー、開き直りが早い。」
「お前はもっと俺を敬えよ！」
 
なんて、生産性のない言葉の羅列。
 
それでも夜は更けていく。


to be continued…?