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ついったでお世話になってるくぎまさんにぷれぜんとー
しかし短いに明るくない、意味分からん、捏造…
すんません!
雨の気配も無ければ、風の名残も無い。
そんな暑さだけが蟠る午後。季節特有のだるさが誰にも彼にもくすぶっていた。
蝉がなく。
蝉がなく。
飽和した音を無視して黒い小さな影は目の前の光景を追っていた。
光を受けて銀にも見える髪を揺らしながら少女が青年に駆け寄っていく。
それに青年は気づいて、それでも気づかないふりをして。
追いついた少女は青年に飛びつく。
少女のために銜えたばこを地に落として、それから流れるような動作でお姫様抱っこ。
突然の反撃に少女は慌てふためいて。
そんな少女の様子に楽しそうに目を細める青年。
その表情に頬を、顔を林檎のように赤く火照らせた少女は―
ロマンス映画を見ているような、幸せな光景。
リアリティの前に安っぽさを感じてしまうのはスクリーン一枚を隔てているような現実感の無さからか、観客の性格によるものか。
影のように黒い少女―セロは溜息ひとつで観劇を終らせる。
暑さで可笑しくなりそうだ、と変わらず照る太陽を仰ぐ。
皆、皆、暑さのせいで頭もゆだってる。
喉が、渇く。
セロ・ミーイズムは自分が天才であることを理解している。
その天才が故か、それとも別の、非科学的なオンナの勘か、自己愛以外の感情の行方、答えが見えるのをどうしろという。
かなうはずの無い恋情を、それでも諦め切れなくて後生大事に持ち続けることの。
勝ち目の無い戦いは好きじゃない。それなのに彼女は戦えという。
「負ける気なんてさらさら無いくせに、さ」
言葉に吐き出した嫌悪をセロは否定しない。
それも含めて自分なんだと、思う。
けれどそのどうしようもない感情が渦巻く一方で一枚絵のごとく寄り添う二人を愛しいと思う。
汚さも明るさも相反するようでいてちゃんとひとりの人間に納まっている。
それはセロだけの話ではなくて。そのはずなのに彼らはどうしてあんなにも綺麗なのか。
蝉がなく。
蝉がなく。
せめて、と少女はねがう。
せめて雨が降ればいいと。雨が降ってこの暑さも感情もどこかにやってくれないか。と。
暑さはひとが馬鹿になるから。
なのに雲ひとつない空は太陽だけを残して。
雨は降らず、
うだるような熱を風は、攫ってくれない。
逃げ水
お粗末さまでした(逃
作中の「かなう」は適う、叶うどっちも含んでるよといってみる。
こんなん書いてるけどセロやん好きですよ!
幸せにし隊(ならなぜ書いたし
すんませんでしたぁぁぁぁ