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作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
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これでact5は終了です。

短め。場面かわって組織サイド。
若干アレな描写あります。という注意書き。でも残念仕様。

拍手[1回]





心許ない間接照明が照らす薄暗い部屋。
部屋を満たす紅茶の香り。
質のいい革張りの椅子に身を委ねてアリアは寛いでいた。
「どうぞ。」
青年、フェンリルは彼女に紅茶を差し出す。
「あら、ありがとう。」
「いえ。」
変わらず表情筋は動かないのに染まった頬は隠しきれていない。その初々しい反応に悪戯っぽい笑みを浮かべるアリア。
何故そんなに喜ぶのか。理解などしていないのだが、反応があるというのは面白いものだ。

「、時間ですね。迎えに行って参ります。」
慌てた様子で時計を見、律儀にも一礼して去っていく。
その背を見送ることもせず、アリアは紅茶に口をつける。
「まだまだねぇ。」
秘書として置いている男だが、元々はただのゴロツキ。元来不器用なのも災いしてまともにこなせるものはまだ少ない。敬語で必死に取り繕っているのも面白いがもう少し使えるようになって欲しい。
とはフェンリルが来るまで秘書まがいの仕事をやり、彼が来た今でも押し付けられるクルーエルの言だ。
当たり前だが面白いと思っているのはアリアくらいである。


と、扉の開く音。
来客のみで秘書見習いの気配はない。
それはいつものこと。
不躾な足音はアリアの背後で止まる。
「あいつの無愛想、マシにならねぇ?」
そのまま、彼女が持っていたティーカップを奪い去る。
「不味い。」
「そうねぇ。」
その言葉はどちらの台詞に対してか。
続けられるはずの言葉は覆い被さってきた影によって遮られた。
そろりと伸ばされた腕を避けることもせず、煽るように触れる。
いつしか影と向き合っていた。
決して互いの首に腕は回らず、挑発するように身体の線をなぞる。
瞳から覗く隠しきれない熱に満足していると唇が離れていく。去り際、噛んでやる。

「つれねぇなぁ?」
じわりと滲んだ血を舐めながら影は嘲笑う。
「あら、簡単に釣れる方が好み?」
照明による陰影が彼女におちる。
「いんや?でもこう、あんまり思い通りにいかねぇってのも嫌だ。」
拙い駆け引きはままごとのよう。
「我が儘ね」
「はっ、お前に言われたくねぇ。」
「だって、」

壮艶にわらったのはどちらだったか。

「恋人なんだからいいじゃない」
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