忍者ブログ
作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

いつの間にやら新学期ですってよ()
相変わらず勉学に励んでみたりしています。

今回は、否、今回も本編そっちのけで三次創作の献上品。

よそのこをウチの世界で活躍させてやんよ!(語弊)みたいなタグがついったで回ってきたばっかりに発生した、毎度お馴染みゆにさんのいぶ世界で繰り広げられるアリス嬢と桃月さん宅のリュウさんとのめくるめくらぶすとーりー。レイズもでるよ。

エイプリルフールは終わったというのに何をやっているんだか…
といつにも増して私たちだけが楽しい仕様。毎度のことながら人物名出てこないので※お察し下さい状態が酷いので、元ネタわからないと何一つ面白くないかと思われます。

そして問題は英語圏で英語話せるって普通だよね!ってことなんですがスルーしてください。リュウさんがいきなり言うから訳わかんなかった的なノリでスルーしてください。

タイトルが杜撰なのはスマホからだからです。センスないのは元からです。

それでもよろしければどうぞー

拍手[0回]





「赤の反対色って知ってる?」

それは、いつものからかい、気まぐれ。だから意味なんて、あの子に伝わる必要など、なかった。




彼女がこの街に身を落ち着けている間、最早常連となった喫茶店。
落ち着いた雰囲気が気に入っている理由のひとつだった。今日も今日とて、仲間、の見舞い帰りに立ち寄ったのだ。
その彼が入院するに至った理由である刺客。そのうちの一人、彼女に良く似た少女とのやりとりは今もなお彼女の中に蟠っていて脳裏を焼いていた。
そんな苦悩の彼女のつかの間の安らぎ。ホットチョコレートの甘い香りに笑みすらこぼれる。

それを壊すのは同じく常連であり、なぜか彼女のなけなしの平穏を笑顔で踏みにじる輩。
ここで、別の場所で、顔を合わせる度彼女の神経を逆撫でる。
今日も左から右、右から左に聞き逃していた。
そのなかで投げかけられた問い。

それはいつものからかい、戯れ、ほんの少しの本気の口説きのなかの一言。
頬杖をついていた姿勢は崩さずに視線だけを男へ投げる。
口角が上がっているのを笑みというが彼女にはどうにも歪んでいるようにしか見えなかった。
「緑、でしょう?」
何を当たり前なことを、と睨みつけるその瞳の力強さに男は満足げに目を細める。
「御名答。流石、「呼ばないで。」
その言葉尻に己の名前がくることを感じとって放つ言葉は冷たい拒絶。
それに対する回答を肩を竦めるだけに留めて男は続ける。
「It is the green-eyed monster,which doth mock.The meat it feeds on.」
「は?」
「俺の瞳が緑でなくてよかったなってハナシだ。」
「意味がわからないわ。」
「じゃあね、もうお仕事の時間だ。
また会える日を楽しみにしてるよ。
赤い眼の、聖女様。」
「なっ、」

最後の揶揄、自身の巷での呼び名を想起させる言葉を吐かれて、彼女の頭に血が上る。
そんなことなど気にもとめず男は席を立つ。
ドアの向こうに消える黒色の背中。

「なんなの…」
あんたの眼は黒じゃない。
思わず呟いた言葉はここにはいない者にではなく、カウンターのなかでグラスを磨いていた男には届いていたようで。
苦笑に満たない溜め息がひとつ。
そして、
「確かにな。
けど、どいつも飼ってると思うぞ。」
なんて、答えにもならない応えが返される。
納得のいかない顔で彼女は、それでもどこかズレた返答は彼に関してはままあることで。
気にするのをやめて、少しだけぬるくなったホットチョコレートに口をつけた。




衣服も髪も、それから瞳も、黒しかしらない男。
「O,beware,my lord,of jealousy!
It is the green-eyed monster,which doth mock.The meat it feeds on.」
抑揚をつけて仰々しく謡いあげる。
拍手を贈る観客はなく、その怪物に喰われる相手もいない。
不意に、くるりと先ほどまでいた店の扉を見やる。
まだその奥に居るであろう、少女に向ける視線は慈しみと、それを覆うような感情。
全ての色を溶かした黒色。

その熱を冷ますように瞳は閉じられる。
口の端のみを上げただけの笑みは誰を嘲うのか。



「『嗚呼、お気をつけください、閣下、嫉妬というものに!それは緑色の目をした怪物で、人の心を弄んで餌食にするのですから。』

なぁんて、な。」


幕間の幕引き
(黒は緑に勝る)







あとがき

シェイクスピア4大悲劇オセローの三幕三場、イアーゴの台詞より。日本語訳は色んなところの見ながら適当にあてました。
主心でも出てくるかもしれないネタだったりします。だって過去編のやつらシェイクスピアおじさんの作品から頂いてたりしますから…イアーゴもいたり、します。
と、我が家のことはどうでもいいのです。
けれど細かい解説なんてやぼったいし、めんd…げふんげふん、あれなんで割愛します()
いぶリュウアリさん目指してたけど恋情迷子ですね!
なんでレイズなんかがシェイクスピア知ってたかというといぶレイズだからです。大学行ってたみたいなので。あと電波っぽいのもいぶレイズだからです。学パロのぼけぼけをイメージしつつ動かしてました。
だからなんでレイズ語りになるのか…
いぶリュウアリさんはきっと平行線で交わらないし、相手を理解すんのもしたくないんじゃないかと。
だからちぐはぐな会話。伝わることのない、伝える気もない。みたいな。
緑色の獣、つまり嫉妬なので線香ちゃんも友情出演()
サブタイトルみたいな括弧書きの意味はそのまんま、黒色のなかには緑も混ざってるよ、みたいな感じです。
あるぇ?結局結構語ってますかね。黙ります。
それでは失礼いたしました|ω・)








PR
COMMENT FORM
NAME
URL
MAIL
PASS
TITLE
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
TRACKBACK
TRACKBACK URL > 
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[03/25 マツリ]
[03/11 しもく]
[03/07 タチバナユニ]
[08/28 さわさわ]
最新記事
最新トラックバック
プロフィール
HN:
時雨
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
カウンター
忍者ブログ [PR]
"時雨" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.