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作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
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主心とはまったく関係ないやつです。
タイトルはカテゴリーの通り、わらべ唄。

エセ和風ファンタジー

といいつつファンタジー要素がヒロインの右目くらいな気がする。
エセなので時代背景とか調べてないです。江戸時代くらいかと思われます。
言葉も現代語です。共通語です。

多分連作でやってきます。
こちらもよろしくお願いします。

主要キャラ紹介話なので面白くもなんでもないです。
しかもなんか暗くなった。
どうしてこうなった…



拍手[1回]






残雪がやわらかな日差しに地面へと溶け込む頃。
白梅綻ぶこの陽気、青の下にひとが三人。
街道のとある甘味処にて、腰を落ち着けていた。

「いい天気だなぁ。」
苦めの茶を啜りながらそう呟いたのは両の目を包帯で巻いた男だった。
見えるはずのない空を見上げながら穏やかにわらう。
「そうね。」
それに応えたのは右の眼をその綺麗な黒髪で隠した少女。
「まだ風が冷たいけどな。」
それに続くようにそうぼやいたのは上等な刀を脇に置いた濃紺の髪をひとまとめにした青年で。

穏やかな、和やかな空気がそこにあった。

「鬼、次はどこへいくの?」
少女の問い。鬼と呼ばれたのは目隠しした男。
忌まれるその音は彼の名であった。
「どうしよっか?真」
彼が話をふったのは質の良い反物を身に纏った唯一帯刀している青年。
「俺にふるなよ。花音が決めりゃあいいじゃねぇか。」
彼が口にしたのは少女の名。
「わからないもの。」
それに、と続ける。
「この眼じゃあ、何処にもは行けないわ。」
悲観するでもなく、唯事実だけをいうように口にしたその言葉に真は眉を寄せる。
花音の、長い髪に隠された右目、拳ほどの眼球がそのまま貼り付いたようなまなこがぎょろりとこちらを見た、気がした。
「あ、俺もなんか気味悪がられるからなぁ。」
次いで鬼が軽く言った言葉にそれはもっと険しくなる。

「そんな暗い顔しなさんな。」
見えていないはずなのに鬼にそういわれ、
「大丈夫?」
花音にはこちらの心配までされて自分の驕りを自覚する。

「浜までいくか。」

やるせなくなって口にした提案に二人は是と応えたのだった。





東風吹かば匂いおこせよ



あとがき


字にすると面倒くさいことになる描写のやつらです。
真(しん)は唯の人です。いいとこのぼっちゃん。
花音(かのん)は右目が異形なんで隠してます。
鬼(おに)は目隠し鬼です←

ビジュアルは主心のときみたくpixivに載せるかもしれません。載せないかもしれません。

タイトルは電子辞書から。

読んでいただきありがとうございます(*・ω・)
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