作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
タイトルこれでつらぬくか…?
次から毛色変わるしそんとき変えよう。
今回はレイズ視点。てか独白。
前回の補完です。
…つい、ss書くときのくせで名前は出てないんですがね。
せかいにふたりぼっち
それは、とてもかなしいこと。
ふたりの せかいの つくり方
それは、ふたりだけの秘密
硬いベッドのうえに腰掛けて開け放たれた窓のそとをみていた。
6階であること、またこの姿勢から見えるものといえば空くらいで、
今もやはり自分の視界を占めるものはこの季節らしい、青とくっきりと浮かぶ白だった。
どちらかというと夕焼けと、いっそ清々しいくらいの土砂降りが好きだったが、
空に嫌いなものはなかったから眼前に広がる景色も勿論、嫌いではない。
空はいい。
一瞬たりとも同じではない、変化を肯定している残酷さが俺に諦念と安寧をもたらしてくれる気がして。
そこまで思考を巡らせていたわけじゃない。寧ろこの蒸し暑さのせいもあり何も考えていなかった。
だから不意に背中に幽かな重みと温もりを感じたときは驚いた。
その慌てように彼女が笑うのが背中越しに伝わってくる。
それでもふたりの位置は変わらずに、心地よい沈黙だけがその場にあった。
蝉のこえも、沈黙を破るにはいたらない。
これからの暑さを思わせるぬるい風は括られたカーテンを僅かに揺らすだけでこちらに涼を送ることはなく、
感覚的に重いはずのその空気も俺たちは気にならなかった。
俺の、俺らのせかいは俺らだけで完結している。
それは、はじまりもおわりもできない絶望であり、はじまりもおわりもしない安寧でもある。
緩やかな和やかなこのせかいにおわりがくることを恐れている。
―はじまってもいないものに、おわりが来るはずないのに。
先に逝くことが心残り、なんて生易しいものじゃない。
どちらかがいなくなってしまえば残ったほうのせかいはひとりになってしまう。
嗚呼、いや。
ひとりになった時点で、せかいはおわってしまうのだ。
それならば、とふたりで願ったそれは他からは理解できないものなのだろう。
それでも矛盾だらけのこのせかいは歪さばかりを増やして、それでも止まらずまわりつづける。
向かう場所などないのに。
空への憧憬に似た、祈りを。
どうか、どうか
ふたりに。
せかいでふたりぼっち
それは、とてもかなしいこと。
けれど、とてもしあわせなこと。
あとがき
あの曲の「世界は二人のために回り続けているよ 世界に二人ぼっちで鼓動が聞こえるくらいに」
という部分を卑屈な解釈するとこうなりました。
ほんとすいません。
ってしぶで自分がいってました。
そういうことらしいです。
いつにもましてあとがきが適当で申し訳ないです。
本編のレイズは現時点ではまだまともっぽいのに、パラレルが先にぶっ壊しちゃった感が…
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!
PR
COMMENT FORM
COMMENT