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作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
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人はそれを無題という。…タイトル思いつかないっす…

おひさしぶりです。このブログにかけてたパスはずしてみました。
ええと、続きもかかずに凄惨アルペジオのゆにさんのキャラと拙宅の奴らを出会わせてみたらどうなるか…というコラボです。あ、許可は得ているのでご安心を。

書き始めたものの、完成のめどがたたないので小出しにしていきたいと思います。

…話の流れ的にゆにさんの家のこをけなす表現が出てきます…
そこらへんはご容赦ください…!




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あなたにとって空のいろは、何色ですか?


  



「ほんと、変わらないなぁ…此処は。」

 その言葉通り、相も変わらず街を覆う灰色越しに太陽を見るように空を仰いだ青年は僅かに目を細める。
実際は眩しさを感じるほどもない、直視するにも容易い明るさであったが、
行動そのものに特別意味をもっているわけではない。

そこまで思考を巡らすこともなく、傍らに佇む彼より幾許か背の高い男は
青年に一瞥だけ寄越して自身は眼前に広がる空と同じ色に澱んだコンクリートの群像に視線を向けた。

男にとって初めて訪れる場所だったので青年のような感慨もわかない。
唯、この街全体を支配する色だけは漠然と感じていた。
言葉を発した青年も、その言葉ほど感情の起伏があるようには見えなかった。
感情を見せないまま、彼の赤い眼は未だ、空を捉えていた。
 
 「じゃあアヅサ、僕は仕事をしてくるよ。」
 青年の視線を追うように空を見ていた男は自分の名を呼ばれ声の主を見る。
正確にはその言葉の違和感に、だ。
 武器商である彼らがこの場にいる目的は勿論、
商売でありアヅサと呼ばれた男もまたそのつもりでここに来ていた。
「え、俺は?」
その不満、欺瞞、確認、諸々を含んだ問いを口にすれば青年はアヅサの嫌いな、
何かを企んでいるような笑みと飄々とした態度―詰まるところいつもの様子で、

「此処、きみにとって楽しいとこだと思うよ?」
と言ってのける。それに対して言葉通りに受け取れるはずもないアヅサは、
それでも明確な理由は見つけられないため拒否もできずに頷くしかないのだった。
 
                      *
 灰色しかない世界で、ひとつだけそびえる黒。
見上げれば首が痛くなるその建造物に青年は首を動かすことなく入っていく。

エントランスとなっている一階はその役目を放棄するように静寂に包まれており、人間の気配がしない。
尤もここは外部の人間が訪れることが稀な上、セキュリティ面に関しては
監視カメラの眼がいたるところに蠢いており、またここの人間の強さを知っていれば問題にならない。

青年は真っ直ぐにエレベーターの方へと足を向ける。
するとその前に彼を出迎えるようにこうべを垂れた男がひとり、立っていた。

「お待ちしておりました、エデン様。」
言い終わるか否か、タイミングよくエレベーターの戸が開く。

エデンと呼ばれた青年は男に促されるまま、そこに乗り込んだ。
ガラス張りのそれはこの街をよく見渡せる。
この付近はビルしかないが、少し目をやればスラムであろう場所がいくつもある。
弱肉強食、という言葉がエデンの頭に浮かんだが、
ニンゲンがそう簡単な構造をしていないのは知っていたし、
そもそもこの街に対して興味も無くせいぜい良い売り手が居るくらいにしか思っていなかったから、
僅かな浮遊感がおわり、目的の階に到着した旨を男に告げられるとそんな考えは霧散した。

「クルーエル様、エデン様をお連れしました。」

という言葉と共にその階の一室、恐らくは応接間であろう豪奢な部屋へ通されると男は一礼して去っていった。

その男の背に軽い礼を述べて、エデンはソファに腰掛ける青年―クルーエルの方へ向き直った。

「お久しぶりですね。エデンサマ。」

先ほどの男とは違いどこか揶揄するような敬語に、ソファに座りつつ
「うわ、きっも。というかそっちが客だし、僕もヤリマショウカ?それ。」
と呆れた口調で言えば

「それは勘弁、かな。君が嫌がる分には楽しいからいいんだけど。」
とあっさり砕けた言葉になる。

「全く、いい性格してるよ。」
「お互いね。」

そんな、二人を知る者からしたら恐ろしい会話は
当の本人たちからしてみればコミュニケーションのひとつでしかないらしい。
本来なら売り手と買い手という立場のはずだが、二人とも気にしていないようだった。


買うものが最初から決まっていたのもあり、
早々に商談がまとまった室内では近況報告という名の世間話が行われていた。

「さっきの子、新人さん?」
「そうだね、ボスの秘書兼運転手兼世話係やってくれてるんだ。」
「あー、君の役割全部押し付けたんだ?」
「非道い言い草だなぁ。大丈夫だよ、彼、ボス信者だから。」
「あー」
納得したのかエデンはそれ以上その話題をふることはせず、
次の話題に移る。

「そういえば、前回来たときはまだだったけど―」
その言葉と笑みにクルーエルは
「ああ、動き出したんだ。」
と続けた。
「そう。アヅサも目醒めたし、舞台は整った。」
それに頷き、笑みを深くするエデン。

「あ、そうだ。今回は彼も連れてきたんだ。会ってみなよ。」

「気持ち悪いから。」

                                              to be coninued…





あとがき

これは酷い…

はい、ほんとすいませんでしたっ!
しかも後味悪…

こんな感じでクルーエルとエデン様の暗躍組とアヅサくんと誰かさんのどたばた(?)劇でいきたいと思っております。後者は未定ですが…
こんな感じでコラボの癖に暗い話になるとおもいます。

とりあえずクルーエルはエデン様親衛隊の線香ちゃんとイニスさんに殺されると思います。
そして私はアヅサ君に抹消されると思います。

ゆにさん、煮るなり焼くなりすきにしてください。
抹消命令くだれば消しますんで!

あ、因みにエデン様を案内したのは本編未登場のやつです。
誰より先に出た自キャラがこいつって…
奴の紹介はどうでもいいんで本編でたときにでも。
必要とあらばさせていただきます。

読んでくださり、ありがとうございました!

 
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