作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
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許可いただいたので書いちゃいました。
私の大好きなI:Veの話。
捏造酷くてファンの方々に殺されそうなブツです…
因みにうちのやつらは欠片も出てきません。
幸せな追憶は
悪夢より甘くて優しくて、
ずっと残酷だ
哀迷ハルジオン
「アヅサ!」
幼い少女の声が青年の耳に届く。
少し遅れて軽い衝撃。
少女が自分の倍はあろうかという青年の背に飛びついたものだった。
ふぁ、と少女のあかい髪もそれに合わせて弾む。
しがみつく少女に苦笑を零しながら、アヅサと呼ばれた青年は首をそちらに向け、
その名を、呼んだ。
「どした?アリス。」
そのまなざしは、こわいろは、優しく慈しみに溢れていて。
恐らくはアヅサ自身気づいていないそれを一身に受け、名を呼ばれた少女は破顔した。
「あのねあのね、
おかえりなさい!」
「……うん?」
嬉しそうな、どこか達成感すら見えるアリスとは逆に疑問符を浮かべるアヅサ。
今しがた、アヅサはアリスが寝たのを見届けて外へ行こうとしていたところで。
その言葉はそんな状況と噛み合っていなかった。
それでもアリスの瞳は無邪気に輝いていて。
アヅサはふと、彼女が寝る前に見ていたテレビ番組を思い出した。
またその影響かと合点がいったアヅサは再び苦笑を漏らす。
「こういうときは『いってらっしゃい』、だよ。」
訂正は忘れずに。
「いってらっしゃい!」
すると、素直にそれを口にする。
「いってきます。アリスは寝てような?」
そんなアリスの姿に温かいものを感じ、くしゃりと彼女の頭を撫でて彼は部屋をでた。
「……ん、」
微睡みのなかからぼんやりと浮上する意識。
窓から注ぐ日は強く、随分寝ていたのだと分かる。
その日差しから逃れるように目を掌で覆うがあまり意味は成さなかった。
長い、炎の色をした髪を掻きあげながら、ゆっくりとした動作で上半身を起こす。
そこは記憶の中のアパートではない。見慣れた、いつもの部屋。
「ゆめ、か…」
アリスは自分の零した言葉で、みていたものが夢であったと自覚した。
その事実に落胆し、そんな自分に愕然とする。
こんなに自分は弱いだろうか。
もう、うしなってしまったものを突きつけられて、うなだれるほど。
「ちがう。」
弱いわけ、ない。
だって、
「あいつを、殺す。」
殺せるから。
あの日の少女は幼さをころして大人になる。
その瞳には憤怒を宿し、その手には刀を握って。
その口から紡がれたのは、
「アヅサ?」
名前を呼ばれアヅサが目の前に意識を戻すと、リーシェが心配そうに顔を覗き込んでいた。
文字通りの目と鼻の先。
「へぁ!?」
いきなりのことに思わずでた声は情けないものだった。
「そんな笑う…?」
ツボに入ったらしくまだ肩を震わせているリーシェの背中を撫でてやりながらも、情けなさやら、恥ずかしいやらで苦笑いするアヅサ。
いつもどおりの雰囲気。
だから、先程の不安や心配を彼女は忘れてしまっていた。
空気すら動くのを止めたかのような、凪いだ空。
その群青を自身の蒼穹に映し、アヅサは一人、佇んでいた。
「リーシェにも気づかないとか…どんだけだよ。」
一騒動を思い出し羞恥で両手で顔を覆う。
ふと一瞬思い出した記憶。
それに思考を全部持っていかれてしまったらしい。
眠れない日は、今みたいに外へ出た。
けれどあの日はあのこが追ってきて。
俺なんかにも待ってくれている人がいるのだと教えてくれた。
いつだって俺を救うのはあのこで。
だけど、掬われるのもあのこにだと、漠然と思っている。
「アリス」
少女が見つからない絶望と焦燥は見ない振りをして、その名を呼んだ。
応えは、無い。
あとがき
すいませんでしたぁぁぁぁ
スライディングしてバック転土下座せねば…
献上品のくせ微妙に暗い…
おかしいなこんなはずでは…
しかも加筆してた部分一回消えた…最悪だ…
クロフォード兄妹を拝借させていただきました。
リーシェ嬢はゲスト出演です。はい、趣味です。
ジャックくんとかエデン様も出したかった…
捏造にもほどがある。そしてアリス嬢はもっと可愛いのに!
あと、最後のほう、一人称と三人称ごっちゃになっちゃって…
読みづら、い…
あとですね、アリス嬢が呼ぶ名前をアヅサくんかエデン様で迷った挙句投げました。
お好きにしてください。
うわぁぁ…ほんとすいません。
配色すらセンスの無いタイトルで申し訳ないです。
赤+蒼なら紫だろうと思ったのに綺麗にならんかった…
ハルジオンは花言葉が「追想の愛」だそうなので使いたかったんで、す。
ほんとファンの方々もすいません。
あ、石投げないで…せめて豆腐とか…やわらかいの…
あ、あと、なんかお題みたいなの浮かんだままに書いてしまったんで、それも良ければ…
↓
I:Veでお題
どうしたって届かない
彩めても、
(蒼いまま。)
無音量でないていた
くれない太陽
おわらない、おわれない
憎んで、怨んで、ころして
(愛して、愛して、あいして)
道化師を騙るそのひとは
護らせて
祈りましょう祈りましょう
(どうせ、それしかできないのなら)
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