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作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
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えと、ゆにさんのお子さんとの勝手にコラボ小説の続きです。
完成しだい、一つにまとめたいですが、それまでは小出しで。
タイトルが空っぽかったらそれかもです。(統一しろよ)

今のところ「notitleというなの題」と「ソライロ」です。前者には空ってはいってませんね。
作中のタイトルがアンダーザスカイだったのでその次からそうしてます。
わかりずらくてごめんなさい…

しかも今回の更新分、うちのやつしかでてきません…

【追記】
8月16日 少しだけこっちに加筆。次から会話させたい。
加筆部分、もうひとつ案があったのですが、なんかレイズばっかりええ格好しいだったのでやめました。

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男は走っていた。まったくもって不本意な理由で。

理由は単純。遥か前を駆ける少年に財布を盗られたからである。
勿論、実際にすられたのは彼ではない。同居人である少女が、だ。

市場までふたりで買い物に来たものの、自分が食に興味がないため、少女に中身の寂しい財布を持たせる、という愚考を犯したのは男自身。
だが、自分も同行していたが、まさかふらふら見て自分の元へ戻ってきた少女が財布をすられてくるとは誰が思おうか。
いくら中身が貧しくとも金は入っている。少なくとも今日の晩飯分は。
そういうわけで、男は走っていた。
 
「だ、ぁ、ぁぁぁっ」
 
男は鈍足ではないし、寧ろ速い。しかし地の利は盗人にある。
スラムのこどもたちはそれで生計を立てているようなものだから、姿を見失うのも時間の問題だろう。
 
と、
 
少年がこちらを確認しようと振り返ったときだった。
彼の前方からこれまた全力で走っていた少女と
「きゃ、」
「わっ」
それはそれは盛大にぶつかった。
 
よほど強かったのか二人とも持っていたものが放り出される。
 
それは男の財布と、もうひとつ、誰かの財布だった。

「ん?」

男が思わず二つとも拾い上げる。と、子供たちから非難の声が上がる。
「ちょっと!それ、私の!」
「人のもん盗んなよ!」
お前がいうなと言われそうな台詞だがそれを突っ込む者はいない。というより、そう男が突っ込む前に先客がいた。
 
「あのー、」
 
視線が声のほうへ集まる。
 
「それ、俺のデス。」
 
そこにはなんとか追いついたアヅサが立っていた。

 
                                          to be continued…
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