作者が好き勝手やってる文字の掃き溜め
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パラレルです。
レイアス甘。砂糖吐けます
「きれいだね。」
幻想的に街を飾るイルミネーションをベランダから見下ろして、アースは呟いた。
「ああ」
彼女に羽織らされたガウンを肩にかけて俺もベランダへ出る。
去年までは病室の窓から見ていたそれらがすぐ近くに在るのを、空気の冷たさで実感する。
漸く退院して初めてのクリスマスはマンションの一室、彼女の部屋でささやかに営まれていた。
俺が住むアパートでは家主の不在が長すぎて物が無さすぎた。
暫く会話も交わさずに景色を眺めてから、俺の身体を案じたアースが俺を押す形で二人とも部屋に戻る。
料理は、外泊の度出来ることはこれくらいしかないから俺が彼女に作っていたけど、今夜はふたりで。
二人だし作り過ぎないようにしながら、それでも楽しかった。
少しの御馳走とブッシュ・ド・ノエル。それとシャンパンともう少し度数が高い蒸留酒。
それを小さな円卓に並べて、俺の退院祝いもかねて、乾杯。
言葉もなく笑いあう。
「しあわせだよ。レイズ。」
不意に彼女が呟いた言葉が少し気恥ずかしくて、
「…おれも、だ。」
同意の言葉しか形を成すことはなかったけれど、それで彼女が笑ってくれて、俺もまた笑う。
泣きそうなくらいに。
「ありがとう。アース。」
「どういたしまして。」
ささやかなしあわせを、
ただ祈って。
来年もまたこうやって。と。
クレヨンの落書きみたいな曖昧な未来予想図が現実になればいいなんて、夢見すぎにもほどがあるだろうに。
年に一度の聖夜は今年も静かに訪れる。
短っ
そしてげろ甘い。
書いた当初のいいわけ↓
あまい…
因みに現パロ。主心の世界にクリスマスなんざあんのか不明やし。
でも案外少ないんだよなあ。あまいの。てか幸せなの。
…わたしのせいだけど
途中で有心論が入った気が…
らしいです。はい。
「…」
目を開けて最初に見えたのは安い蛍光灯の明り。
なんだか目に痛くて手で翳す。
そのままソファでぼーっとしていれば、
「どうしたの?」
とルナに不審がられた。
「…しあわせな、ゆめをみたんだ。」
でもただの夢だといえばルナは
「夢くらい、いいじゃない。」
ゆめなんだから、と返された。
そうかもしれない。
けれど、
身体も痛くなくて
普通に笑っていて
ひとを殺すこともなくて
その隣に がいて
そんな夢、みるだけでも赦されない気がした。
なんて言えばまたすくわれる言葉をくれるだろうけど、
いまは、お前と同じで耳を塞ぎたい気分なんだ。
他でもなく、己の責苦から。
聖母は微笑まない
(己のしあわせをのぞまないものなどに)
あとがきというなの言い訳。
…はい、ただでは幸せにしないです。
すいません。
でもこれ、即興じゃないんだ、ぜ…
実はさっきの当時のあとがきには続きがあって↓
おまけつけるとものっそい可哀想になりそ。←なったよ
って。
って。
いや、ほんとすいませんでした。
あ、おまけのところは本編沿いですよ。
これは加筆だったようで最初はパロ部分だけだったんですがね。たしか。
やっとブログにもあげれました。
というわけでここまで読んでいただきありがとうございました!
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レイアス甘。砂糖吐けます
「きれいだね。」
幻想的に街を飾るイルミネーションをベランダから見下ろして、アースは呟いた。
「ああ」
彼女に羽織らされたガウンを肩にかけて俺もベランダへ出る。
去年までは病室の窓から見ていたそれらがすぐ近くに在るのを、空気の冷たさで実感する。
漸く退院して初めてのクリスマスはマンションの一室、彼女の部屋でささやかに営まれていた。
俺が住むアパートでは家主の不在が長すぎて物が無さすぎた。
暫く会話も交わさずに景色を眺めてから、俺の身体を案じたアースが俺を押す形で二人とも部屋に戻る。
料理は、外泊の度出来ることはこれくらいしかないから俺が彼女に作っていたけど、今夜はふたりで。
二人だし作り過ぎないようにしながら、それでも楽しかった。
少しの御馳走とブッシュ・ド・ノエル。それとシャンパンともう少し度数が高い蒸留酒。
それを小さな円卓に並べて、俺の退院祝いもかねて、乾杯。
言葉もなく笑いあう。
「しあわせだよ。レイズ。」
不意に彼女が呟いた言葉が少し気恥ずかしくて、
「…おれも、だ。」
同意の言葉しか形を成すことはなかったけれど、それで彼女が笑ってくれて、俺もまた笑う。
泣きそうなくらいに。
「ありがとう。アース。」
「どういたしまして。」
ささやかなしあわせを、
ただ祈って。
来年もまたこうやって。と。
クレヨンの落書きみたいな曖昧な未来予想図が現実になればいいなんて、夢見すぎにもほどがあるだろうに。
年に一度の聖夜は今年も静かに訪れる。
短っ
そしてげろ甘い。
書いた当初のいいわけ↓
あまい…
因みに現パロ。主心の世界にクリスマスなんざあんのか不明やし。
でも案外少ないんだよなあ。あまいの。てか幸せなの。
…わたしのせいだけど
途中で有心論が入った気が…
らしいです。はい。
「…」
目を開けて最初に見えたのは安い蛍光灯の明り。
なんだか目に痛くて手で翳す。
そのままソファでぼーっとしていれば、
「どうしたの?」
とルナに不審がられた。
「…しあわせな、ゆめをみたんだ。」
でもただの夢だといえばルナは
「夢くらい、いいじゃない。」
ゆめなんだから、と返された。
そうかもしれない。
けれど、
身体も痛くなくて
普通に笑っていて
ひとを殺すこともなくて
その隣に がいて
そんな夢、みるだけでも赦されない気がした。
なんて言えばまたすくわれる言葉をくれるだろうけど、
いまは、お前と同じで耳を塞ぎたい気分なんだ。
他でもなく、己の責苦から。
聖母は微笑まない
(己のしあわせをのぞまないものなどに)
あとがきというなの言い訳。
…はい、ただでは幸せにしないです。
すいません。
でもこれ、即興じゃないんだ、ぜ…
実はさっきの当時のあとがきには続きがあって↓
おまけつけるとものっそい可哀想になりそ。←なったよ
って。
って。
いや、ほんとすいませんでした。
あ、おまけのところは本編沿いですよ。
これは加筆だったようで最初はパロ部分だけだったんですがね。たしか。
やっとブログにもあげれました。
というわけでここまで読んでいただきありがとうございました!
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